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少し愛して
第7章  結婚生活
(1)
千佳は結婚を機に某大手電機メーカーを退職した。
やはり、毎日の通勤と仕事と家事の両立が難しくなったのだ。

仕事を辞めて専業主婦になりたいと佑貴に言った時こう言われたのだ。

「千佳ちゃんさ、仕事辞めてもいいけどさ、家にいるとずっと1日中パジャマ着てるんじゃないかと心配になるんだけど…」

それを聞いた時、千佳は笑ってこう答えた。

「そんなことないわ。ちゃんと家事はこなすし。大丈夫よ」

それから、毎日千佳は家事をこなした。
お昼などは佑貴が家に戻って来ては一緒に昼食を共にしたのだ。

佑貴は結婚してからかなり太ってしまった。
だから、お昼は自宅で軽いものを食べたいと言ってきたのだ。

そこで、千佳は昼食にお蕎麦を作ることにした。
カロリーも低いし健康的である。

週末になると二人は近所にある生協に買い出しに行った。
千佳が1週間の献立を佑貴と相談して考えて作っていた。

佑貴は基本的に子供が好むような食事が好きだった。
オムライスやハンバーグ、パスタなどを良く好んだ。

だが、酒飲みであったので冬などはおでんやお鍋などをリクエストしてきた。
千佳はそのリクエストに応えてゆくように料理をしていった。





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