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少し愛して
第7章  結婚生活

「当たり前でしょ!!」

千佳は良くこんなことを佑貴に注意していた。
佑貴は本当に子供の様だったのだ。

そんな、佑貴を千佳はとても好きだった。
一緒にいてとても楽しいと感じていたのだ。

この頃、家計の財布の紐は佑貴が握っていた。
籍を入れた時千佳はこう聞かれたのだ。

「1か月どれだけあれば生活できる?」

千佳はそれを聞いた時少し驚いた。
お給料の全額を自分に渡してくれると思っていたからだ。

千佳の亡くなった父も母に毎月全額お給料を渡していた。
その中から父の小遣いや家賃、光熱費、雑費などを支払っていたのだ。

だから、佑貴もそうしてくれると思っていた。
だが、実際には違ったのだ。

千佳は少し納得がいかなかったもののこう答えた。

「そうね、家賃入れて光熱費入れて17万くらいかな?」
「じゃ、17万渡すからそれでよろしくね」

「分かった」

そう言った千佳だが蓋を開けてみたらその金額では足りないことに後から気づくのだった。
そして、尚も佑貴はこう言ってきた。

「千佳ちゃん、今、自分のクレジットカード持ってるでしょ?」
「うん、持ってるわ」


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