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少し愛して
第7章  結婚生活

子供への恐怖感は消えていなかったのだ。
千佳は話を変えて、結婚写真を佳代に渡した。

「あらまぁ、孫にも衣装ねぇ…佑貴も」

その写真を見て佳代は嬉しそうに笑うのだった。
弟の亘もそれを見ていた。

「兄さんも、こういう恰好すると普通に見えるよ」

そう言うと笑ったのだ。
佳代も亘も嬉しそうだった。

千佳は喜んでくれて良かったと思った。
そんな会話をしているうちに夕方になった。

綾瀬たちとの待ち合わせ場所は本塩釜の駅前だった。
佑貴の自宅から本塩釜までは徒歩で行けた。

「じゃ、行ってくるから」
「そんなに二人して飲んだらダメだからね」

「うん、分かってるよ」

佑貴はそう言った。

「じゃ、お義母さん、行ってきます」
「はい、気を付けてね」

そう言うと二人は家を出たのだ。
本塩釜までブラブラと歩いて行った。

20分位歩いただろうか。
本塩釜の駅前に着いた。


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