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第9章 　秘密①

「千佳は旦那さんいるんでしょ？」
「うん、いるわ」

「上手くいってるの？」
「それがセックスレスなの」

「そうなんだ。寂しいね」
「そうね…」

千佳はそう話すと黙り込んでしまった。
室井が話始める。

「俺は、来月結婚するんだ」
「あら、そうなの？」

「そこで、相談なんだけど、独身最後に千佳とエッチがしたいんだけど」
「え？」

千佳は言葉が出なかった。

「だって、旦那さんとはセックスレスなんでしょ？」
「確かにそうだけど…」

千佳は悩んでいた。
尚も、室井は言ってくる。

「セックスなら俺が相手になるから…」
「でも…」

千佳は悩んでいた。
悩みながらもお酒は飲んでいたのだ。

酔いが回ってきた時だった。
千佳は室井にこう言った。