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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第6章 6
涼子は辛かった。

自分が犯されたこと以上に、この四人の女子生徒が涼子ではなく、卑劣極まりない男子たちの味方であることが、どうしようもなく辛かった。

同時に涼子は、その脅迫を跳ね除けた挙げ句、彼ら彼女たちによってもたらされるだろう、自分の近い未来を想像した。

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“数”というのは、“力”だ。

仮定の話として、もしも涼子が事実を――自分が四人の不良男子に暴力的に犯されたこと、またその四人と他の複数の女子生徒が、校内で度々淫行を重ねていること――そのままに、例えば職員会議など然るべきところに報告したとする。

しかしそこで、口裏を合わせたこの七人が揃って『涼子のほうから男子生徒たちを誘惑した』などと証言した時、涼子はその七つの証言を覆す、その自信を持ち合わせていなかった。

そして周囲の大人――同僚の教師や生徒の保護者たち――が、彼ら彼女たちの“七つ”の証言を信じた暁には、涼子を待っているのは恐ろしい社会的制裁だ。

何しろ『聖職であるべき教師が男子生徒を誘惑して、あろうことか校内で猥褻な行為に及んだ』のだ――相当な非難を浴びせられた上、まず間違いなくこの高校を解雇されるだろう。

そして解雇と同じ理由で、別の高校への再就職への道も、閉ざされることになる。

教師としての将来は、完全に潰される。

それどころか、もしかしたら『未成年との淫行』という罪状の下、法的な処罰を与えられることだって、十分に有り得る。

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涼子はそんな未来を想像して、心底震えた――挙げ句、“泣き寝入り”を決めた。

この“地獄”を甘んじて受け入れることに、決心したのだ。

そしてこの決心が、事態のさらなる悪化を招いた。

               ☆☆☆☆☆

どうやら彼ら彼女らは、涼子を“口封じ”しただけでは、飽き足らなかったらしい。

それからも繰り返した淫行に、涼子を引きずり込んだ。

彼ら彼女たちは、涼子をも、自分たちの“玩具”にしたのだ。

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