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love mode~不思議な関係~
第2章 お願い
私と正人は2人で二次会をするため、みんなと別れた。
正人が行きつけのバーに連れて行ってくれた。
私達はカウンターに座り正人が適当に飲み物を頼んでくれる。
マスターはシェイカーを振ってカクテルを作ってくれた。
今日の再会の記念にとオリジナルのカクテル【初恋】をマスターは出してくれた。
サクランボのリキュールがベースにグレープフルーツを絞った優しいイエローピンク色したカクテルだった。
『わぁ~、素敵♪【初恋】かぁ…』
と呟く私。
『オレ達の再会に…』
と言ってグラスを傾ける正人。
『私達の再会に…』
グラスを合わせ一口飲む。
『わぁ~、甘酸っぱさがホント初恋だね…』
『そうだな…』
正人もカクテルを眺めながら呟く。
2人とも中学生だったころに暫し思いを飛ばしていた。
カラン~と言うドアが開く音に我に返って、お互い思いでの中にいる幼かった自分達を見つめていたことに気付く。
正人が不意に口を開いた。
『お前にちょっと相談したいことがあるんだけど…』
と正人は切り出した。