この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater25.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ひだまりのねこ
第2章 拾う
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
(1)
暑い夏が過ぎ涼しくなった秋のとある土曜日の夕方のこと。
崎山優佳と青山雅人は優佳の家のキッチンでタバコをくゆらせながら話をしていた。
もう外を見ると暗くなり始めていた。
雅人が話しかけてくる。
「今日、優佳も“華山”にいくだろ?」
「ええ、行くわ」
「じゃ、あと少ししたら出かけようか?」
「そうね」
“華山”とは二人が良く行く焼き鳥屋さんである。
正式には焼き豚屋さんだった。
豚のホルモンを美味しく食べさせてくれるお店である。
二人はその店で出逢って付き合い始めたのだ。
まだ付き合い始めてから2か月くらいだった。
まだまだ、甘々な関係である。
優佳はタバコをくゆらせていると自宅のキッチンの裏の方から何やら小さな声が聞こえてくるのに気付いた。
その声は「ミー!ミー!」と言っている様であった。
雅人が話しかけてこようとした時、優佳はそれを遮った。
「しっ、雅人静かにして!!」
「どうしたんだよ?」
「声が聞こえるの」
「声?」
暑い夏が過ぎ涼しくなった秋のとある土曜日の夕方のこと。
崎山優佳と青山雅人は優佳の家のキッチンでタバコをくゆらせながら話をしていた。
もう外を見ると暗くなり始めていた。
雅人が話しかけてくる。
「今日、優佳も“華山”にいくだろ?」
「ええ、行くわ」
「じゃ、あと少ししたら出かけようか?」
「そうね」
“華山”とは二人が良く行く焼き鳥屋さんである。
正式には焼き豚屋さんだった。
豚のホルモンを美味しく食べさせてくれるお店である。
二人はその店で出逢って付き合い始めたのだ。
まだ付き合い始めてから2か月くらいだった。
まだまだ、甘々な関係である。
優佳はタバコをくゆらせていると自宅のキッチンの裏の方から何やら小さな声が聞こえてくるのに気付いた。
その声は「ミー!ミー!」と言っている様であった。
雅人が話しかけてこようとした時、優佳はそれを遮った。
「しっ、雅人静かにして!!」
「どうしたんだよ?」
「声が聞こえるの」
「声?」
![](/image/skin/separater25.gif)
![](/image/skin/separater25.gif)