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ひだまりのねこ
第13章  引っ越し
(2)
内見に行く日曜日の朝11時に不動産屋が車で迎えに来てくれた。
クロちゃんはお留守番である。

車に乗り込む優佳。
車は10分程走っていった。

物件は本当に今住んでいる所から近かったのである。
程なくして物件があるアパートに到着した。

外観はちょっと古そうな感じがするアパートだった。
担当者が鍵を開けてくれた。

部屋に入ってゆく。
担当者が雨戸などを開けて窓も開け放ちてくれた。

窓を開けると日が差し込んでとても暖かく明るかった。
部屋は外観と違い完全リフォームされており、とても綺麗だった。

キッチンなどは新しいシンクが取り付けられていた。
バスやトイレも別々だった。

6帖二間でキッチンも6帖だった。
この広さなら今の荷物も入るだろうと優佳は思っていた。

それに何よりもクロちゃんと一緒に住めるのだ。
それが最大のメリットだった。

優佳はこの部屋以外の物件も見たのだが、イマイチピンとくる物件がなかった。
初めての内見で直ぐに見つかるとは思っていなかった。

だが、面白いもので、始めて見た内見の物件で決まってしまうのだった。
引っ越し費用は全て今住んでいるオーナーが出してくれることになっていた。

引っ越しは11月に決まったのだ。
優佳とクロちゃんは新しい家に引っ越しすることになった。




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