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煌めく波濤(はとう)
第1章 煌めく波濤
 21

「な、なぁ…」
 俺は少しドキドキしてきていた。

「え、なぁにぃ…」

「あ、いや、その、こ、今夜も…
 その、アレ…なのか?…」

 今夜も一緒に過ごせるのか?…
 と、訊けなかったのだ。


「えっ、なにっ?、今夜も一緒なのが嫌なのぉ?」
 俺とは対象的、真逆的に碧はそう、ハッキリと言ってきた。


「あっ、い、いや、嫌じゃない、嫌じゃないよっ…
 ただ…」

「ただ、なによ?っ」

「いや、ただ…
 本当に、帰らなくていいのかなぁってさ?…」

「うん、平気…大丈夫、帰らない…
 だって…」

「だって、なんだ?…」

「だって…
 さっきサイコーのいい波に乗ったしさぁ…
 こ、今夜もさぁ…」


「え、あ、今夜も?…」
 また、ドキドキしてきてしまう。

「こ、今夜もさぁ…
 サイコーの…わたしにぃ…」

 サイコーのわたしに乗るんでしょう…

 と、恥ずかしそうに碧は言ってきたのだ。


「サイコーのわたしにさぁ…」


 ああ、ダメだ…

 完全に惚れてしまった…

 いや、完全に落とされてしまった…



「ねぇ、早くまた、アソコに泊まろうよ…」
 すると碧はまた山の中腹のラブホテルを指差したのだ。

「あ、ああ、うん、そうだな…」
 ドキドキが、ワクワクに変わる。

 また、この碧を抱けるんだ…

 また、この碧を愛せるんだ…


 このサイコーな碧を…

 サイコーなサーファー碧を…

 そしてサイコーなこの女子高生、JKの碧に…

 乗れるんだ…


「あっ、その前にごはん…
 メシだ…
 腹減ったぁ…」

 その話し方が、また、可愛いくて堪らない…

 もう完全に…

 虜にもなってしまった…

 この俺が…

 熟女好きだったこの俺が…

 このJKの虜に…




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