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煌めく波濤(はとう)
第1章 煌めく波濤
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 その後、昼飯を食い、昼寝をし、午後になるとまた風が落ち着き、いつものポイントに戻り、日暮れまてサーフィンをしていった…

 午後三時過ぎ辺りからは、ポツポツと仕事や学校を終えた地元のローカルサーファー数人も入ってきて…
 サイコーの波での、サイコーなサーフィンセッションの時間が過ごせたのだ。

 そんな中で碧は、そのローカルサーファーの皆と知り合いで、楽しそうに会話を交わし、セッションしていった…
 そして碧は、その地元ローカルサーファー達からは『ミー』と呼ばれていた。


「みどりだから、『ミー』なんだ?…」
 浜に上がり、着替えをしながらそう訊いた。

「うん、そうなの…」

「かなりみんなと仲良しなんだな」

「うん、わたしが小さな頃からだからね…」
 碧はそう言うと…

「あーっ、もしかして…
 ヤキモチ焼いてるのぉっ?…」
 と、言ってきたのだ。

「えっ、あっ、ち、違うよ」

「ウソだぁ、わたしがみんなと仲良く話したりセッションしてたからぁ…
 ヤキモチ妬いたんでしょう…」
 満面の笑み、いや、破顔の笑みを浮かべて言ってくる。

 ああ、こうして浜に上がると、普通の明るい女子高生、JKに戻るんだなぁ…

 さっきの海の中での、プロ並みレベルのサーファー碧とのギャップの差が余りにも大きく感じてしまう。

 だが、そのギャップの差がまた、もの凄く可愛いく感じてしまい…
 俺の心を昂ぶらせてくるのだ。


「な、なぁ…」
 俺は少しドキドキしてきていた。

「え、なぁにぃ…」

「あ、いや、その、こ、今夜も…
 その、アレ…なのか?…」

 今夜も一緒に過ごせるのか?…
 と、ハッキリと訊けなかった。

「えっ、なにっ、今夜も一緒なのが嫌なのぉ?」





 
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