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煌めく波濤(はとう)
第1章 煌めく波濤
 6

 ゆっくりと柔らかい唇の感触を愉しむかのようなキスをし…

 微かに開いた唇の隙間に舌先を差し入れ…

 甘い唾液を感じ…

 柔らかな碧の舌に絡め付けていく…


「ぁ…ふ…ぅぅ…」

 碧は…
 吐息とも喘ぎともつかない小さな声を漏らし、そして、両腕を俺の背中に回してきた。


 全日本選手権準優勝…

 世界ジュニア選手権代表内定選手…

 激しいサーフィンをしているとは思えない華奢に感じる碧の腕の感触…

 その意外な力無さが更に、俺の心を震わせてくる。

 気が付くと下半身の昂ぶりの疼きがギンギンになっていた…

 最後に女を抱いたのはいつ以来であろうか…

 約一年前、この土地への転勤の移動と共に、約二年間付き合っていた彼女とは別れた…
 いや、遠距離恋愛は嫌だと、フラれたのだ。

 実際は遠距離恋愛という程の距離ではなく、十分に日帰りで通え、逢える距離ではあったのだが…
 結果的には潮時だったのだと思う。

 それからは…
 
 女を抱いてはいない…

 ただ、自分で慰めているだけであった。

 それをふと、思い返し、考える、と、俺も少し緊張してきてしまう…

 ましてや俺は、碧からしたら、十分過ぎる大人の男なのである。

 いやぁ、久しぶりだったから…

 なんて言い訳はできない。

 しかも碧からしたら、俺はおそらく二人目の男であり、この先の彼女の人生の中でも今夜はかなり重要な夜となる…
 可能性がかなり高いのだ。

 カラダも…

 心も…

 かなり、昂ぶってきていた…

 だがしかし、今更、引くには退けない…

 やるしか、いや、ヤルしかないのだ…

 俺は、そう想い、脳裏で逡巡し、そして開き直り、ハラを決めた。

 よし…

 唇を吸い、舌先を絡めながら、ゆっくりと手を碧のTシャツの下へと潜り込ませていく…

「は…ふ…ん…」
 碧はそんな手の動きを察知し、吐息を漏らし、ビクンとカラダを震わせてきた。

 お…
 手に触れる、碧のお腹回りはさすがトップサーファーだけあって…硬い。
 そして、キュッと筋肉で締まっている。

「はぁ…ぁ…んん…」
 指先が、乳房に触れた。

「ん…んん……」
 碧がビクンと、小さく震える。
 お腹回りの硬さとは極端に反比例し、乳房は柔らかい…
 しかし、サイズは微乳、いや、美乳といえた。
 
 
 
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