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花狂い
第5章 恵 2

リビングからの灯りに 恵の裸が浮かぶ
背中に手を当て 高島がため息をつくと

「 課長 催事どうします? 」
と恵が聞いて来た 

「 中元 前倒しするかな 」
と答えると 

「 一週間 友達の絵飾れます? 」

「 聞いて下さい 」
高島が 顔を見ると
真剣な顔で

「 遥覚えてます? 」

「 アリバイ頼んだ娘 」

「 あの娘 ユーチューブで 絵を描いてるの
 見せて作品売っているの最近は作ったのが
 直ぐ売れて 部屋代出せる様に成ったって
 喜んでるんだ 」

「 彼女の作品 どうかな? 」
高島は ユーチューブ?それって何? 半信半疑だった

彼女の家は?と 住所を聞き 明日店長と話して
山辺さんに見て貰ってから 決めると恵に約束して 
恵が
「 出来たら 良いな 」

「 遥に この間のお礼になるから 」

「 お願いします 」
そう言うと 高島の顔を見て 帰って行った

翌日

店長に 催事の件を相談し 恵の話をした 
店長も ユーチューブ何それ?と高島と同じ反応を示し
一応山辺さんが見て良かったら
一週間早くセールを打つより 
目先変わるなら良いと 許可を取り 
山辺に話を持っていき 同行してもらい
遥の部屋を訊ねた 

6畳二間のアパートは
アクリルを使った流し絵が散乱している
部屋の真ん中に カメラと照明が置かれ
部屋の隅に布団が丸められていた

山辺は積まれている絵を何枚か見て 

「 今市さんこの絵 幾らで売ってるの? 」
と聞いた 遥は

「 一枚、1万円で売っています 」

「 高校2年の時 初めて書いたのがこれで 」 

「 それから後ろに 番号を振って昨日のが是です 」
と 一枚を不安そうに差し出して来た
キャンバスの後ろに 1223と振って有る

「 題名は 無いの? 」
山辺が聞くと 遥が頷いた

「 値段 こちらで付けても大丈夫? 」
山辺は重ねて聞いた 遥は不安そうな表情で頷いた

「 紙、有るかな? 」
と山辺が言うと 新聞紙の束を遥が出して来て 
山辺が首を振り 少し待っててと部屋を出て
青い養生シートを抱え入って来ると

部屋の中の30枚ほどをシートに包み始めた 
高島さん 明日の設置私も手伝いますと言いながら
車に運び出し

遥は 運ばれる絵を見ながら
黙って立ち尽くしていた 
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