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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第4章 『沢野様ご夫婦のバースデーケーキ』
さて…、僕のマッサージで肩の力も
怪しげな店に連れて来られたと
警戒してる心も解れて来た頃だろうから。
ご主人の…ご希望でも…、
ちょっと、聞き出してみるか…。
『でも…羨ましい…ですよ…、あんな
若く見える…可愛らしい奥さんが居られて。
もう…毎日…可愛がっちゃってるんです?』
「流石に…結婚してすぐは…、
そのまだ僕も若くて、新婚で
浮かれてて、毎日でしたが…。
今は…子供も生まれて…、毎日は…ッ」
『お子さんは、…御幾つなんですか?』
「娘は…3歳になります…」
娘の話題になると…表情が緩んでいるのが、
ベッドに顔を伏せてる状態だが
茂木にはその声の感じから感じ取れていて。
『だったら、奥様とは
…ご結婚してから…4年…目ですか?』
「いえ、今年で5年目に…なります…」
まぁ結婚して5年目なのは…
奥さんからも聞いてるし、
さっきも二人から
聞きとりしたから知ってるが。
今…、この話題を出した理由はそれではない。
『じゃあ…そろそろ、
いつものお約束の…セックスじゃなくて
ちょっと、新天地開発と言うか
冒険も…してみたい頃ですよね?』
「そうなんですよ…、茂木さんに…
こんなお話をするのは…
僕も、お恥ずかしいのですが…。
……毎回…その、夫婦の営みが…
ワンパターンと言いますか…
新婚当初のあの頃の様な…、
そんな燃え上がる感じでは…
無くなってしまいまして…ね…」