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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第24章 『成田景子の夫からの依頼』

仁が…アロマオイルが並んでいる
木製の箱の中から、惹かれる様にして
ジャスミンの香りのボトルを手に取って。

片手にはスイートオレンジの、
もう片手にはジャスミンオイルがあって。

「仁君は、決まったの?」

『ええ、オレンジ多めで、
ジャスミンにしようかなって』

「あら、そうなの?
でも…確かにあの助手さんに
似合いそうな…香りね?」

そう言う景子の手には、
ローズと、ジャスミンとサンダルウッドの
かなり香りの相性がいい、それでいて
ゴージャスで華やかな印象の組み合わせで。

景子のイメージにピッタリの
アロマオイルのブレンドだなと
景子のセンスに感心してしまいつつ。

『今度うちでの施術の時は、
そのアロマのブレンドにしましょうか?』

「もう、仁君は商売上手ね?
今、お仕事の最中なのに
もう、次のお仕事の
予約取ろうとしてるの?」

『そんなことありませんよ、
わざわざ予約ってしなくても
成田さんの所には、
御贔屓にして貰ってますので』

完成したネイルフレグランスは
布引ハーブ園の袋に入れてくれて
それを受け取って
アロマスタジオを後にする。

その後はお城の建物の2階にある、
SNS映えすると人気の、レストラン
ザ・ハーブダイニングに移動する。

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