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第25章 『ちょっと早いクリスマスプレゼント』

そうか…デート…、僕は…元々

AV男優をしながら、性感マッサージ師と

大学生と言う３足の草鞋を履いていて。


その店が、純粋な

性感マッサージだけじゃなくて

お出掛けと言うかデートプランも

扱っている店だったから。

僕の中でデート…と言うのは、

マッサージの前の店外デートだったりとか。

彼氏は要らないけど、ショッピングとか

映画鑑賞とか遊園地とかに

１人で行きたくないって女性と…

一緒にお金貰って仕事で行くって言うのが…。

純粋に…交際した女性と行くデートよりも

僕の人生の中では多い…んじゃないかなって。


『………デート…ねぇ…』


いや…、違うな…。

少なくても…萌花が…、

萌花が居た頃は…違ってた…か…。


「仁さんは…あれ…食べた事あるんですか？
あの、テレビで良くやってるあれですよ」

『あれ？』

「あれと言ったら、あれですってばぁ～」


有馬温泉であれと…言うのは、多分

賞味期限が５秒の焼きたての

あの炭酸煎餅の事なんだろうけど…。