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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第26章 『有馬温泉街ぶらぶら』

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有馬温泉 ねぎや陵楓閣の
和洋室にベッドの上で、
仁は…朝を真奈美と迎えていた。

仁が目を醒ますと、
一緒のベッドで寝ていたはずの
真奈美の姿は隣にはなくて。

そこ代わりに…部屋の中には
コーヒーの香りがしていた。

「仁さん、特等席で朝活しませんか?」

昨日は真っ暗で窓の外は
黒い闇が広がっているだけだったか。

ベッドの足元にある、窓に面して
設置されたカウンターと
そのカウンターの前に設置された
2人掛けのソファの所からは。

豊な緑に囲まれた、山間の
朝の景色が広がっていた。

鳥がさえずる声が聞こえていて。

窓に面して設置された
木製のカウンターで
真奈美ちゃんが淹れてくれたコーヒーを
寝てる間に乱れた浴衣のままで飲む。

『確かにこれは…、
ここでしか…味わえない…かもね…』

コーヒーを飲み終えて、着替えをすませると
朝食会場に朝食を食べに行って。
その会場からも、山々の景色を楽しめた。

真奈美ちゃんはどれを食べても
美味しい美味しいと言って
喜んで朝食を食べていた。

チェックアウトの時も、お支払いは
成田さんのご夫婦持ちだから。
部屋の鍵を返却しただけだけど。


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