この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第6章 『真奈美の嫉妬とオムライスの思い出』
「もぉおおっ!!仁さぁんッ?
理不尽ですよぉおおっ、
真奈美は納得できませんっ!
何で、明日なんですか?急すぎますッ。
いつもいつも、仁さんは…
どうしてっ毎回、真奈美にッ、
そんな無茶ぶりばっかり
当然みたいにして来るんですかぁあっ!!」
『まぁまぁ。真奈美ちゃん聞いてよ。
僕はさ…、真奈美ちゃんが
優秀で…凄い、
出来る子だって知ってるからさ。
真奈美ちゃんだったら、
イケるって…そう思ったから、
こうしてさお願いしてるんだってば』
ぷうううっと不満で、真奈美が
河豚かハムスターの様に頬を膨らませていて。
お願いと仁が真奈美を拝む様にして
自分の両手を合わせていて。
その仁の方を、チラッと真奈美が一瞥した。
「仁さんは…真奈美の扱いが
いい加減過ぎるんですッ。
仁さんは、真奈美の事を、
何だと思ってるんですかああっ!」
『え?真奈美ちゃん…の…、事?
えっと…、凄い…優秀な…助手?…かなぁ』
「そんな事言っても…
誤魔化されませんからねぇッ。
じっ、仁さんは…
真奈美の事を…都合のいい女だと…
思ってるんでしょう?
だから、そんな扱いするんですね?」
そう言ってぷいっと、真奈美が
顔を仁から反らせてしまった。