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ブルマー狩りの季節
第19章 柿谷早苗のブルマー【再発】
早苗の“ブルマー狩り”を実行してから一週間が経った、水曜日の二時限目――。

グラウンドでは、白い半袖のシャツに紺色のブルマーを穿いた1年A組の女子生徒が、体育の授業を受けていた。

授業内容は、徒競走である――グラウンドの真ん中を、左右に横切るように百メートルの距離を測って、その直線を女子生徒が二人ずつ駆ける。

左がスタートラインで、右がゴールだ――スタートラインの手前には、大勢の女子生徒が群がっている。

◇◇◇◇◇

時に私はいつものように、理科準備室の窓を深緑色のカーテンで閉め切った後、その隙間から望遠レンズを付けたカメラで、その体育の光景を撮影していた。

しかし実のところその日も、私のレンズは常に早苗に、向けられていた。

◇◇◇◇◇

早苗は買ったばかりの、真新しいブルマーを穿いている。

言うまでもなく古いブルマーは、一週間前に私が“狩って”しまったからだ――それは今、私の机の引き出しの中に、大切に保管されている。

そして今、私はこちらに背中を向けている早苗の、ブルマーの尻にレンズを向けて、

(どうせだから、あのブルマーも“狩って”みるか……?)

と、思う。

(折角買ったばかりのブルマーをまた“狩られて”、嘆く早苗を見てみるのも、乙なものだろう……)

因みに今撮影している写真を、件の雑誌に投稿するかどうかは、私はまだ決めていない。

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