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ブルマー狩りの季節
第4章 柿谷早苗のブルマー【鑑賞】
それにしても、どうして……??――私は思った。

これまでに、もう幾度となく目にした模様の筈なのに、もう幾度となく堪能した模様の筈なのに、どうして今こうして眺めていると私はまた、眩暈がするほど陶酔できるのだろう……?

ブルマーを穿いた少女が一人いるだけで、どうして何の変哲もないこの理科準備室が、夢のような世界になるのだろう……??

ブルマー、ブルマー、ブルマー。

魅惑の着衣、ブルマー。

◇◇◇◇◇

体操服に身を包んだ早苗が、窓を閉め切った深緑色のカーテンを背にして、立っている。

白い半袖のシャツを着て、紺色のブルマーを穿き、白のハイソックスに上履きを履いて、立っている。

私は理科準備室のほぼ中央に椅子を置いてそれに座り、目の前に立つ体操服姿の早苗を、ただじっと眺めていた。

◇◇◇◇◇

今、時刻は下校時間を一時間余り過ぎた、午後七時を回ったところである。

早苗が体操服に着替えて理科準備室に戻ってきたのは、確か午後六時半頃だった。

つまり私はかれこれ三十分近く、早苗のブルマー姿を鑑賞していることになる。

◇◇◇◇◇

早苗は顔を真正面に向けて、両手を後ろで組んでいる――私がそのポーズを強要した。

尤も早苗は、顔は真直ぐにしてはいるものの、視線の先は思い切り左に逸らしていた。

どうやら、例えコンマ一秒でも、私と目が合うことに耐えられないらしい。

また、ずっと唇を強く噛みしめていて、時折鼻を啜るようにしゃくり上げて、時折その目から、大きな涙の粒を零した。

未だに屈辱感に苛まされているのかも知れない。

だとすれば、私はその屈辱感にも興味があったが、しかし今はまだまだ、早苗のブルマー姿のさらなる魅力を、堪能してみたかった。

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