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第5章 突然の別離

　と、離れの外が俄に騒がしくなった。雪鈴は慌てて窓を閉め、元の位置に戻る。ほどなく、離れの扉が開き、義両親が現れた。雪鈴は立ち上がり、入り口で頭を下げて義理の父母を迎える。



　そろそろ夕暮れが近くなり、共に小柄な義両親は薄い闇を背負っているように見えた。



　雪鈴は丁重に言った。



「ここは寒いですから、どうぞ中へお入り下さい」