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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第37章 秋桜(コスモス)の夢

「ここの女将は見かけによらず、情の細やかなひとなのだな。と言っては失礼だったろうか」
昌もまた笑いながら言った。
「そうですね。私も初対面では、あまりの口の悪さに愕きましたけど、根はとても良い方です。女将さんがいなかったら、今頃、私はどうなっていたか知れませんし。私の到底他人には話せない秘密を知った上で、ここに置いて下さいます。松月楼の妓生たちは皆、恵まれていると思いますよ。女将さんは姐さんたちにも厳しいけど、彼女らを単なる道具としてしか見ない他のお見世の女将とは違いますから」
昌もまた笑いながら言った。
「そうですね。私も初対面では、あまりの口の悪さに愕きましたけど、根はとても良い方です。女将さんがいなかったら、今頃、私はどうなっていたか知れませんし。私の到底他人には話せない秘密を知った上で、ここに置いて下さいます。松月楼の妓生たちは皆、恵まれていると思いますよ。女将さんは姐さんたちにも厳しいけど、彼女らを単なる道具としてしか見ない他のお見世の女将とは違いますから」

