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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第40章 花、薫る夜

味は爽やかで、こちらも主張しすぎない。口の中でわずかに感じられる柑橘系にも似た茶は後味も良かった。香りも味もきつくなく、優しい感じだ。金木犀の花自体は、その鮮やかな色といい強い香りといい、どちらかといえば控えめな佇まいによらず主張する感じだけれど、お茶になると可憐な見た目そのままの控えめさを発揮するらしい。
ただ、お茶の色そのものは、秘苑を彩る際立った橙色そのままの眩しいくらいの黄金色をしており、美しい。
ただ、お茶の色そのものは、秘苑を彩る際立った橙色そのままの眩しいくらいの黄金色をしており、美しい。

