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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第40章 花、薫る夜
「桂花茶は飲んだことはある?」



 問われ、桂花は頷いた。



「はい、母がたまに飲んでいたので」



 意図的に母を出したわけではなかったが、賛がハッと息を呑むのが判った。



 彼はしばらく迷ったような素振りを見せ、やがて遠慮がちに言った。



「実家の義父上や義母上は、今回の婚姻について何か話されていたか?」
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