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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第41章 それぞれの想い

王が愕きに満ちた声で返す。
「そんなことがあったのか」
「ええ。あのままでは賛と桂花。若い二人は駄目になってしまう。実際、桂花と二人きりで話してみたら、賛が一方的に恋慕しているだけではなく、桂花も賛を好きなのだとよく判った。そこまで好き合っているならば、二人を無理に別れさせるのは残酷というだけではなく、これから先、二人が絶望したり自棄になったりするのも心配だったの。だから、何とか二人が一緒になれるすべを探りたいと思ったというわけ」
「そんなことがあったのか」
「ええ。あのままでは賛と桂花。若い二人は駄目になってしまう。実際、桂花と二人きりで話してみたら、賛が一方的に恋慕しているだけではなく、桂花も賛を好きなのだとよく判った。そこまで好き合っているならば、二人を無理に別れさせるのは残酷というだけではなく、これから先、二人が絶望したり自棄になったりするのも心配だったの。だから、何とか二人が一緒になれるすべを探りたいと思ったというわけ」

