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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第41章 それぞれの想い

すかさず王が応じた。
「それが桂花が男であるのを止め、女として生きてゆくということだったのか」
「そうね。桂花が金冒である限り、二人に未来はないでしょう。ゆえに、桂花に頼むしかなかった。賛の側にずっと居たいなら、金冒としての人生は諦めなさいと」
王妃の声は憂いに満ちていた。
「彼は随分と迷っているように見えたわ。当然よね、十六年間の人生を捨て、全くの別人として生きろと言われているんだもの。あのときの桂花の迷いはよく理解できたわ」
「それが桂花が男であるのを止め、女として生きてゆくということだったのか」
「そうね。桂花が金冒である限り、二人に未来はないでしょう。ゆえに、桂花に頼むしかなかった。賛の側にずっと居たいなら、金冒としての人生は諦めなさいと」
王妃の声は憂いに満ちていた。
「彼は随分と迷っているように見えたわ。当然よね、十六年間の人生を捨て、全くの別人として生きろと言われているんだもの。あのときの桂花の迷いはよく理解できたわ」

