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第41章 それぞれの想い

　賛にとって彼と過ごす夜は、一方的に自分だけが快楽を得るのが目的ではない。自分と同様、彼にも気持ち良くなって欲しいのだ。




　ましてや、入念な準備もせずに彼を抱けば、彼の身体を傷つけるだけだ。大切な桂花に苦痛など絶対に与えたくはなかった。
　



　女の身体は自然に濡れる。が、男は女とは違って濡れない。香油を使わなければ、桂花を苦しませ、傷つけることになる。