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第41章 それぞれの想い

　当然ながら王子二人の悪戯は父王の知るところとなり、二人は並んで叱られた。



ーどちらが銀器を壊したのだ？



　父に問われ、情けないことに賛は怖くて顔を上げられず、うつむいたまま震えていた。



　正直に言わなければと思えば思うほど、口の中がからからに乾いて言葉が出てこなかった。



　と、傍らの弟が父に言った。



ー私がやりました。私がふざけていてぶつかり、そのせいで銀器が落ちたのです。