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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第41章 それぞれの想い

「良いから黙って聞いて欲しい。桂花よ、私は大きな間違いを犯すところであった。私がそなたを愛しいと思い、そなたもまた私を慕ってくれる。ただそれだけで、すべてが上手くゆくと思い込んでいたんだ。だが、愛だけで人の気持ちをすべて動かせると信じていた私は幼く浅はかであったと知った。そなたの中には私への気持ちの他に、別の想いもあったのだと今更だが気付いた」
桂花からいらえはない。賛は優しい声音で続けた。
「この際だ、偽りなきそなたの気持ちを教えてくれ。そなたは男であるのを止めたくはないのだろう?」
桂花からいらえはない。賛は優しい声音で続けた。
「この際だ、偽りなきそなたの気持ちを教えてくれ。そなたは男であるのを止めたくはないのだろう?」

