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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第41章 それぞれの想い

畳みかければ、桂花がうつむいた。か細い肩が震えている。泣いているのだと知れた。
「私は我が儘だし贅沢です。お慕いする方の側にいたい気持ちと、男でもありたいという両方の願いを捨てられませんでした」
皆まで聞かずとも、桂花の気持ちは理解できた。王妃に呼び出された時、桂花は選びきれなかったのだ。愛する賛と共に生きてゆきたいなら、男としてではなく女として生きる道を選択するしかないと言われ、ひと度は愛を選んだ。けれどー。
「私は我が儘だし贅沢です。お慕いする方の側にいたい気持ちと、男でもありたいという両方の願いを捨てられませんでした」
皆まで聞かずとも、桂花の気持ちは理解できた。王妃に呼び出された時、桂花は選びきれなかったのだ。愛する賛と共に生きてゆきたいなら、男としてではなく女として生きる道を選択するしかないと言われ、ひと度は愛を選んだ。けれどー。

