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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第43章 傷痕

「どれだけご大層なおうちの坊ちゃんか知れねえが、都の王族でもあるまいに。手前は、その犬呼ばわりする俺より更に下等な獣だろうが」
優男の眉間が神経質そうに痙攣した。
「なんーだと」
「いや、獣以下だな。豺(やまいぬ)だって、自分より弱い雌は守ってやろうとするだろうよ」
優男が顎をしゃくった。
「この生意気な野郎をのしてやれ」
坊主頭の大男が女を放し、しゃしゃり出てきた。
「貴様、閔氏(ミンし)の若さまに無礼を働いたつけをたっぷり返して貰うぜ」
優男の眉間が神経質そうに痙攣した。
「なんーだと」
「いや、獣以下だな。豺(やまいぬ)だって、自分より弱い雌は守ってやろうとするだろうよ」
優男が顎をしゃくった。
「この生意気な野郎をのしてやれ」
坊主頭の大男が女を放し、しゃしゃり出てきた。
「貴様、閔氏(ミンし)の若さまに無礼を働いたつけをたっぷり返して貰うぜ」

