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第45章 新たな日々

　その四日後。ボクスは再びギルソンの外出先に同行した。いつもながらギルソンは輿に収まり、周囲を数人の屈強な護衛が固めている。むろん、ボクスもその一人だ。



　町の目抜き通りのただ中を行列が通りかかったときである。まだ幼い子どもが行列の真ん前をよちよちとゆき過ぎようとした。荷馬車のように全速力ではないけれど、子どもは前方を見ずに突っ切ってくるため、行列と正面衝突してしまう。



　行列の先頭にいた執事と子どもがまともに衝突し、執事が声を荒げた。



「どこを見て歩いている！」