この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第45章 新たな日々

たかだか三つほどの子どもに理屈を説いたところで、理解できるはずもない。子どもはペタンと尻餅をついたまま執事を見上げていたが、いきなり大声で怒鳴られ泣き出した。
執事は余計に苛立ったようである。
「ええい、煩い。このガキの親は何をしているんだ」
苛々と喚き散らしている彼の前に、まだ若い女が現れ土下座して手をついた。
「申し訳ございません。倅がとんだ粗相を致しまして」
執事がいきなり女の髪を鷲掴みにした。
「このお方をどなたと心得ての所業か」
執事は余計に苛立ったようである。
「ええい、煩い。このガキの親は何をしているんだ」
苛々と喚き散らしている彼の前に、まだ若い女が現れ土下座して手をついた。
「申し訳ございません。倅がとんだ粗相を致しまして」
執事がいきなり女の髪を鷲掴みにした。
「このお方をどなたと心得ての所業か」

