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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第45章 新たな日々

ギルソンは更に考えた。あれだけの器を持つ男がどこの馬の骨とも素性の知れぬ者だとは実に勿体ないことだ。彼の出自さえ確かであれば、すぐにでも一人娘の婿に迎えるものを。
幸いにも、ケトン本人はあの男に強く惹かれているようだし、ボクスもまた美しいケトンに満更ではないようである。今日も、ギルソンがボクスの前でケトンの名を出しただけで、かなり動揺していたように見えた。
顔は伏せがちだったため、はきとは見えなかったが、ボクスの耳はうっすらと赤らんでいた。彼がケトンを憎からず思っているのは確かといえるだろう。
幸いにも、ケトン本人はあの男に強く惹かれているようだし、ボクスもまた美しいケトンに満更ではないようである。今日も、ギルソンがボクスの前でケトンの名を出しただけで、かなり動揺していたように見えた。
顔は伏せがちだったため、はきとは見えなかったが、ボクスの耳はうっすらと赤らんでいた。彼がケトンを憎からず思っているのは確かといえるだろう。

