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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第45章 新たな日々

単に腕が立つとか正義感が強いというだけではない。ボクスは人の上に立つべき男だ。
大勢の人間を従え率いるには、それなりの技量が求められる。沈執事は間違っても、その器ではない。執事という主君の補佐に徹する立場が彼のような男には似合っている。
だが、ボクスは違う。何が違うかといえば、人としての器、力量が端から違い過ぎるのだ。ボクスは自分より弱い立場の者のことを考えることのできる人間だ。自分を犠牲にしても弱い者を守ろうとする。
その捨て身の優しさこそが、上に立つ者に最も必要なものだった。
大勢の人間を従え率いるには、それなりの技量が求められる。沈執事は間違っても、その器ではない。執事という主君の補佐に徹する立場が彼のような男には似合っている。
だが、ボクスは違う。何が違うかといえば、人としての器、力量が端から違い過ぎるのだ。ボクスは自分より弱い立場の者のことを考えることのできる人間だ。自分を犠牲にしても弱い者を守ろうとする。
その捨て身の優しさこそが、上に立つ者に最も必要なものだった。

