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2000文字の官能空間にようこそ
第2章 オークション
 チャイムが鳴った。
「こんにちは。○○高校ブラスバンド部の○○です。今日はよろしくお願いします」
 元気がいいその子は学校の制服を着ていた。手にはスコートが入っている鞄を持ち、楽器ケースも抱えていた。これより先は、この子をA子と呼ぶことにする。
「……」
 工藤から言葉が出ない。工藤の待ち望んだ最高の落札品が目の前にいるのだ。
「さぁ、入りなさい」
「失礼します。あの……」
「ああ、わかっているよ。心配ない。決められたこと以外は君に求めないからね」
 交わるために女子高生を落札したのではない。
「ありがとうございます」
 工藤はA子を寝室に連れて行った。
 A子が着替えを始める。着替えを生で見たかったので、工藤はA子にオプション料を別途で支払う約束をしたのだ。
 着替えが終わる。身長百六十㎝、体重は五十㎏前後の健康そのものの女子高生が、手にトランペットを持って工藤の前に立った。みかん色のスコートから肉付きのいい太ももがはみだしていた。工藤の心臓がバクバクと波打つ。
「可愛いね。ポニーテールも素敵だ」
「ありがとうございます」
 A子はそう言うと自分の髪に手をやった。
「さぁここに仰向けになって寝てくれるかな」
「はい」
 A子はトランペットを枕元に置き、工藤の指示通りベッドの上に仰向けになった。工藤はベッドの脇に立ち、A子を見下ろした。肉付きのいいところは太ももだけではない。A子は胸も大きかった。
「君は本当に可愛い。そして素晴らしい体をしている。君の彼氏が羨ましいよ」
「彼氏とかまだいません」
「本当?」
「本当です」
 A子が本当の事を言っているのかなんて工藤にはどうでもいいことだ。ただ、そうやって自分に気を遣うA子のことが、工藤はますます好きになった。
「じゃあ始めるからね」
 工藤はA子の太ももに顔を埋めた。そして思い切り息を吸う。A子の匂い、若さの香りが工藤の鼻孔を通る。そこには微かに汗の匂いも混じっていた。それは洗濯をしていないスコートからやってきていた(洗濯をしないスコート着用は工藤が求めたことだ)。
 工藤は舌を出し、A子の太ももを舐め始めた。
「美味しいよ、A子ちゃん」
「くすぐったい」
「A子ちゃん、エッチしたことあるの?」
「ええ、それはちょっと……」
「エッチは彼としなさい。でもA子ちゃんの太ももだけはおじさんのものだよ」
「はい」
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