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禁愛
第7章 切恋
その時!


「栞奈?おーい!どこ?」

優の声がした、

「立花君…お願い…」

亨が掴んでいた腕を離す。

亨の目には少し涙が浮かんでるよに見えた。

「栞奈??」

慌てて優の所に戻る。

「ごめんなさい、少し店内見てたの…」

「そうか。オーナーさんは?」

「あっ・・・別の・・・お客様に呼ばれて・・・」

「そうか、帰ろう」

栞奈と優は店を後にした。

『私は立花君の事、何も知らなかった…職業すら知らなかった…
 また、あなたを傷つけた…ごめんなさい・・・本当にごめんなさい…』

栞奈は立ち止まり、涙を必死にこらえたが目には涙が溜まっていく。

当然、優は…

「栞奈?どうした?苦しいのか?」

「ううん・・・大丈・・・夫」

「だって…どうしたんだよ…」

「ごめん、大丈夫…ちょっと風が強くて…」

「確かに、今日は風強いもんな、栞奈コンタクトだし乾くよな…もう少しで車まで
 つくから、我慢できるか?」

「うん、ごめんなさい…」

心配して優しくしてくれる優にも、亨にも申し訳ない気持ちでいっぱいだった。


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