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禁愛
第8章 突然の訪問
優が帰ってきてもう一か月が経っていた。

相変わらず、栞奈はちゃんと寝ていない…平均睡眠時間は2時間~3時間程度だった。

でも、仕事と家事は手を抜かず頑張ってこなしていた。

いつもの様に仕事から帰り夕飯の準備をしていると、

玄関のインターホンが鳴った。

ピンポーン♪

「はーい」

栞奈がドアを開けると、そこには可愛らしい女性が立っていた。

「あの・・・」

「私、前坂さんと大阪で一緒に仕事をしていました、新庄と申します」

栞奈は声を聞き、ドキッっとした。

『この声…あの時の…』

栞奈は動揺し、言葉が出なかった。

「どうかしました?」

美和の言葉で我に返る…。

「あぁ、失礼いたしました。主人がお世話になってます」

「いいえ、こちらこそいつも、お世話になっています」
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