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禁愛
第14章 展開
少し経ち…優の携帯に美和から電話が着た

「あぁ・・・もうすぐで帰るよ…」

電話を切ると、小さく溜息をついた。

「帰らないと…栞奈また会えるか?」

「・・・・・・」

栞奈は返事を出来なかった。

「栞奈…ごめん…会えるわけないよな…じゃぁ…」

優は会計を済ませ店を出て行った。

少し、栞奈は色々と考えた…。

『どういう事…?子供が優の子じゃない…』

その時、携帯に亨から電話が着た・・・・

「もしもし…」

「まだ仕事中?」

「ううん…今、帰る所…」

「元気ないな…何かあったのか?」

元気がない事を心配し、亨は迎えに行くことにした。

「今から行くから、大通りに出てて…」

「大丈夫よ・・」

「良いから…」

亨は一方的に電話を切った。

栞奈はコーヒーを飲みきり喫茶店を出た。

大通りに向かおうとしたが、優の家に目を向ける…

「大丈夫かな…痩せた気がする…でも、私が出るべき事じゃない…」

しかし、足は中々進もうとしなかった…。

しばらくその場に立ち、家をただ見つめる事しか出来なかった。

亨は、大通りに出て居ない栞奈を心配し喫茶店の方向に車を向かわせた。

そこには栞奈が家を見つめ淋しそうな顔をして立っている姿が見えた。

車を栞奈の側に止め

「栞奈、どうした?」

「亨…あぁごめん…大通りに出て無くて…」

「大丈夫…乗れ…」

車に乗り、車は走りだした。

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