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禁愛
第14章 展開
それから数日経っても優の事を考えていた。

亨も話を聞いてくれた。

今日は、二人とも久しぶりに休みが合い気分転換に出かける事にした。

「今日は、俺に行先任せてくれる?」

「楽しみ」

恋人同士になった二人は特に喧嘩もすることなく、何か問題があれば

時間の許す限り話し合った。

亨は、しばらく車を走らせる

車の中での話は栞奈の店の事や、亨の仕事の話、

二人の思い出話だった。

優の話は二人ともあえてしなかった。

駐車場に車を止め、少し歩くと、亨は

「栞奈、目閉じて…」

「どうして?」

良いからと言われ、栞奈は言われた通り目を瞑り手を引かれるまま

歩く、少し歩くと亨の足が止まった。

「まだ開けちゃダメだよ…」

「えぇ…亨…何をするの?」

少しの不安を抱きながら亨の言う通りにする。

ドアが開くのが分かる。

「ここ段差あるから気を付けてね…」

中に入ると少し、良い香りがした。

すると…

「目を開けて良いよ」

栞奈が目を開けると…そこにはオシャレなインテリアショップだった。

「凄い…オシャレ…」

亨の顔を見ると笑顔だった。

「ここ…」

「俺の新しい店!」

「嘘?…凄い…亨凄いわ…」

「広くしたんだ…大変だったけど…ここまで頑張れたのは栞奈のおかげだから
 完成したら一番に見せたかったんだ」

まだ、オープンしてない店は新鮮で、心地よかった。

亨の店は前の店より大きくなり、栞奈も嬉しかった。

「オープンはいつ?」

「明後日…実は今から少し緊張してんだよね…」

照れ笑いをする亨に近づき胸に顔をうずめた。

「おめでとう…」

「ありがとう」

二人はその場で静かに抱きしめ合い、軽くキスをした。

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