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禁愛
第14章 展開
「あの時の、キャンドルショップ?」

「そうそう…あの後…旅館で栞奈さぁ。俺にキャンドル一つ
 くれただろう?」

「そうだっけ?」

栞奈は、旅館で3つの内1つを亨に渡したらしいが、

記憶があいまいで良く覚えて居なかった。

「俺に、なんとなくプレゼントって渡してきて…スゲー嬉しかったんだ」

「私も、あの時この香り栞奈みたいだなって言われてちょっと嬉しかったかも…
 あの時は何も考えてなかったけどね…」

「俺さ、修学旅行の少し前からお前の事好きで…あの時、はぐれたフリをしてたんだ…
 もう少し、一緒に居たくて…でもお前は、クラスの中で人気者で
 結構ライバル多くて…何度も諦めようって思ったんだけど…あのキャンドル見ると
 出来なかったな…」

「私は、あなたを諦めた…」

「えっ?」

栞奈は当時、亨の事が好きだった。

二人は両想いだったらしいが、当時、亨は同級生だけじゃなく

下級生からも人気があり、バレンタインの日後輩からチョコを受け取った所を見て

栞奈は亨を諦めたと話す。

「マジ?」

「マジ!私なんか釣り合わないって思ったからねぇ…」

「なんだよ…」

亨は少し不機嫌な顔をし、栞奈に背を向けた。

「あの時、付き合ってなくて良かったのよ…あの時付き合ってたら
 今、一緒には居れなかった気がする、かなり若かったしね…」

「そうだな…」

亨は栞奈を抱きしめた。

あの時から止まっていた二人の時計の針はやっと動き出した。
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