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禁愛
第14章 展開
もう一度亨に電話を掛けるが、やはり出なかった…。

「私はどうしたら良いの?」

涙も出ずただただ…震える体を抑えるのに必死だった。

少し経ち、遅番のスタッフが出勤してきた。

2人態勢の時間は2時間…。

会って何を話したら良いのか分からなかった。

少し考えていると携帯が鳴った…

相手は亨だった。

「亨…私、どうしたら良い?どうしたら良いの?」

「栞奈、どうした?落ち着いて…どうした?」

「彼女が…彼女が来たの…どうしたら良いの?」

亨は、栞奈が取り乱しているのが心配になり…

仕事をスタッフに任せ、急いで栞奈の店に向かった。

20分くらいで亨は店に着き、中に入ったが栞奈の姿は無い…

近くに居た女性に栞奈を呼んでもらうと、中に入るように言われ

中に入った。

「栞奈…どうした?」

「亨…ごめんなさい…」

栞奈は亨に抱き着き体を震わせた。

「栞奈、落ち着いて…何があったの?」

栞奈は、全て話すと…亨は怒りに満ちた表情を見せた。

「行く必要ない!今更、何を話すんだよ…行かなくて良い…」

そう言うと、栞奈は泣き崩れその場に座り込んだ。

亨は、和歌子に栞奈の携帯から連絡を取った。

事情を聞いた和歌子は、すぐに来ると言い電話を切る。

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