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第15章 未来への希望

あの、同窓会からもう何年も経っているが・・・・

この何年間はとっても濃い時間になった。

亨と再会し、惹かれ合い、離婚…再婚に出産。

そして今。こうして愛する人の胸の中に居る自分が

愛する人の子供と一緒に居る時間が、栞奈は幸せだった。

そして、亨も同じ気持ちでいた。

あの時の同窓会で再会した事を、感謝している。

優と美和は、大阪へ引っ越したと和歌子から聞いた。

家も売り、今は若い夫婦が住んでいるらしい。

幸せで居て欲しいと願う。

和歌子は、相変わらず元気で仕事も順調だった。

子育てが苦手だから、子供は1人で十分と言ってる。

こうして、栞奈たちはそれぞれ、幸せに暮らしていく。

亨と結婚をしたとき

ずっと読んでいない離婚した時に優からもらった手紙を開けた。

手紙には。

(　栞奈へ
　
　栞奈、ずっとこの幸せが続くと思っていた。
　
　本当に俺は幸せだったよ…。

　でも、栞奈には幸せになってほしいと思った。

　あの、一緒に行ったインテリアショップで、栞奈が立花さんに
　
　惹かれてる事を知ったんだよ。

　凄く辛そうで、凄く淋しそうな顔をしてた。

　そして、立花さんもまた、栞奈に惹かれてるって事も分かった。

　二人は愛し合ってると確信したんだ。

　どうにか、俺に気持ちを戻させようとした

　でも、それは俺のわがままだったんだ。

　ごめんな…

　美和が妊娠したと知った時…今しかないと思った

　栞奈を手放すチャンスはもう来ないと思って

　離婚を切り出した。

　このチャンスを逃したら、俺はお前を縛ってしまう

　だから、離婚したんだ。

　美和と幸せになるよ。

　だから、栞奈も幸せになるんだよ

　一人で考えこまないように…

　今までありがとう…

　　　　　　　　　　　　　　優　　　)