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第2章 勇者

「なるほど……お前の力でここに侵入して来られたわけね…………気を付けろ。こいつ、今までの奴らとは段違いだ」

ニーナはベルフェゴールを睨み付けながら剣を構える。

ジャックとケイトも未知なる相手に緊張を隠せない。

ベルフェゴールはにやりと笑み、唇をペロリと舐める。

「凛々しい目ですねぇ……めちゃくちゃに犯してやりたい気分です……」

性欲も父親譲りなのだ！

「こいつ変態だぞ！」

「面白い……犯ってみろ……その前に私が殺ってやる！」

闘争本能剥き出しのニーナが脱兎の如く駆け寄り、大技を炸裂させた。

「ライジングフォース・ブレイド！」

激寒の斬撃技。

しかしベルフェゴールはATフィールドみたいな防御魔法でそれを受け止めた。

「なに！？」

「ボルケーノカノン！」

ケイトの高火力単体火魔法がベルフェゴールの足下から急襲するが、瞬間移動によって避けられちゃったよ～ん。