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12歳年下の彼と同棲開始する話
第10章 嵐の様な夜が明けて…
そう…來翔の言葉に有翔の方が
どうにでも…解釈が出来そうな
含みのある表現をした事を言って来て。
その時の…有翔さんに向けてる
港斗くんの視線が…怖かったんだけど。
『でもやで、アル。
なんや…結局…最後はやで、
…みぃ~んな、俺よりも
…お前の方…行ってまうやん』
こっちもこっちで
…何か…意味深な発言だけど。
言った來翔の方は…いつも通りだから
気にもしてない様子…で、
こっちにご飯のお代わりを要求して来て。
空になったお茶碗に…お代わりをよそって
來翔の方に巴が返した。
『別に…僕は…何もしてないよ…?
勝手に向こうが…ライトよりも
僕がいいって言って寄って来るだけで』
と…その…有翔の返しもまた…
聞いててヒヤヒヤしそうな
意味深発言…でしか…無かったんだけど。
『あ~、でも…さ、
確か、逆も…あったよね?』
そう…有翔が言いながら…
視線を私の隣の彼に向けて来て。
彼がその有翔の視線から…すっと
自分の視線をそらして居て。
『そんな事…ありました…け…?』
それ以上は…言うなの…
空気感が…ヤバかったんだけど…。
こっちは…3人にしか分からない
昔話…なのだけど…、
どう考えても…女性絡み…の…
変な……4角関係を…、
誰かに彼女が…出来る度に…
この3人が…してた…と言うのは…
知らないながらに…何となく…悟って。
大学に…入って…腐れ縁の様な
関係は…途切れた…のは途切れたけど
大学に入ってから…の4年間と
今に…至るまで…の間…の
22歳から…24歳までの2年間…の
合計して6年間の期間に渡って
彼等が…連絡し合ってなかったのも…
その辺りの…いざこざが…あったのかもなぁ。
なんて…そんな…邪推をしてしまうけど
その辺りは…知らぬが仏…と言う風に
無駄に…探りたいとは思わないし。
『なんや…ちゃんと…アルが
朝飯…食ってんの…見たん
初めてちゃうかって勢いやねんけど?
どっかに泊りで行っても、
ちょっとしか食わへんやん…いつも』
『今朝は…たまたま…なだけ…』
その有翔の言葉を聞いて
來翔がニコニコの笑顔になって。
『成程な…、せやて、巴ちゃん』
「え?あ…、お粗末様…でした…」