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12歳年下の彼と同棲開始する話
第2章 神戸市立王子動物園

『カバって…足速いし
あの見た目ですけど
泳ぐ方も相当速いらしいですよ?』

「カバ…凄かったんだ…」

このカバの場所から…今度は…
園内を…東側に…折り返して南下するんだけど。

『資料館でトイレ行きましょうか…』

さっき話をしていた資料館が
今…居る現在地から下にあって。

資料館の中に入って
左側の椅子が並んでいる休憩エリアからは
外に居るペンギンが泳いでいる場所が
水槽になっていて
ペンギンが泳ぐ様子を座って観る事が出来る。

正面には…壁面に木製の世界地図があって
その世界地図を良く見ると
色んな動物が集まって世界地図になっている。

その壁面の世界地図の横に
通路があってその先にトイレがあるので。
お手洗いを済ませて戻ると
彼がその木製の世界地図を眺めていて。

「ごめんね…、あっちの
資料館も…観に行く?」

『あの…資料館の入ってすぐの
ゴリラめっちゃリアルですもんね…』

資料館の壁面の大きな
木製の動物タイルの世界地図の場所から
右側の資料館が続いていて。

円形の舞台の様な場所に
森の中にいるリアルなゴリラが居て。

『このゴリラ…子供の頃…
苦手…だったんですよ…
微妙に動くでしょ?これ…』

森の中の2頭のゴリラは
その顔が微妙に動くリアルな作りで。
ゴリラの模型の場所から
奥に続いている資料館を進んで行く。

レストランの外観をした
アニマルレストランには
ガラスの向こう側に
動物のご飯が食品サンプルで
展示されていてこの動物が
どんな物を食べているのか観る事が出来る。

『人間で良かったって思うんですよねぇ…』

アニマルレストランに展示してある
食品サンプルを眺めながら
隣の彼がそう言って来て。

「人間で良かった…?」

『だってこの状態で食べるんですよ?
食材じゃないですか…それも
味付けもないし、生肉だけですよ?
肉食動物は肉だけですし、
草食動物は草とか葉っぱとか
果物とかだけでしょ?まぁ雑食で
どっちも食べるって言うのも居ますけど…』

そう思うと…人間って
色々な物食べるし…
お肉もお魚も…野菜も果物も…
それにお料理して食べ方を
同じ食材でも変えたりするし…

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