この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
12歳年下の彼と同棲開始する話
第2章 神戸市立王子動物園
食べると言う事に…色々と
拘れるのも…人間だから…
それを楽しんだり工夫したり
出来るんですよねぇと。
彼がその動物達のご飯を
眺めながら言って居て。
『この後…どこかて
適当に昼にして。午後に
須磨浦山上遊園の方も
行ってみますか?桜見るなら
今日が…見頃でしょうし…』
今居る王子動物園から
住んでるのは垂水なので。
帰りに須磨は通るから、
須磨浦山上遊園にも
お花見をしに行きましょうと
彼がこっちに言って来て。
「そうだね…」
『お昼…おおもりめしこふじ
行きましょうよ…昔ながらの
洋食屋って感じの…』
おおもりめしこふじは
大倉山にあって。
エベレストの様にそびえ立つ
山盛りご飯が有名な
老舗の洋食屋さんで。
沢山食べる彼には
ぴったりな感じのお店だ。
食べた後は…出した方…と言う事で、
アニマルレストランの後には
大きな洋式トイレを模した
アニマルトイレと言うのがあって。
その大きな特大サイズの
洋式トイレを覗き込むと
色んな動物のうんちが展示してある。
他にも…動物の骨格標本や
港斗君が話していた
色々な動物の視線の高さを
体験できる様な展示物もあって。
資料館の下には…昨日
桜の通り抜けに来た時に
4人で来た遊園地のエリアがある。
資料館は遊園地よりも
高台に位置していて、
階段を下って行くのだが。
その階段の両サイドに
象をモチーフにした滑り台があって。
小学生の頃は…資料館から
この遊園地に行くのに
この滑り台を滑ったのを憶えている。
お父さんの手を引っ張って
3歳ぐらいの女の子が
お父さんと一緒に
左右の滑り台で競争だと
その滑り台を滑って行って。
『滑ります?』
「流石に…ちょっと…
子供と一緒にとかなら
滑れるかも…知れないけど…」
流石に…大人だけで
象さんの滑り台を滑るのは…
何だかなと…思う所があって。
『小学生の頃は…
これを滑って遊園地に行く時
めっちゃテンション上がりましたもんね』
そんな話をしながら…、
さっきのあの子が
お父さんの手を引っ張って
乗り物に乗ろうと急かして居て。
彼が…子供の頃も…
今も…変わらない光景が…
ここでは…あるんだなって…。