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12歳年下の彼と同棲開始する話
第4章 2024年4月7日
『うん、そんな感じ…。
家電とかは…午前中に
引き取って貰ったからさ』
…同級生と一緒だと
いつもの彼と…印象が違うから。
私には…彼なりに…
気を遣って接して貰ってたんだなって。
そんな事を…改めて…感じてしまいつつ。
『んなら…、これだけやったら
マジで楽勝…すぎやん。
ど~んと…水嶋運送の…水嶋
ライトとアルトに任せてもろて。
巴ちゃんは…俺ら~の
応援する係でもしといてやってや』
確かに…大型の家具を運ぶのに
私は居ても役には立たないから
この…來翔さんの言う通りに
応援ぐらいしか…出来ないだろうけど。
『引っ越し…って言うか…、
要するに今日から同棲するんでしょ?
こちらの彼女さんと』
そう有翔が港斗に言うと。
『僕としては…もっと…
早く…一緒に巴さんと
同棲したかったんですけどね…。
巴さんに…まだ早すぎるって…
断わられてた…んで…、
うんって言ってくれるのを
ずっと、こっちは待ってたと言うか』
港斗のその言葉に
來翔有翔の双子が
お互いの顔を見合わせて居て。
『ミナト…ベタ惚れしすぎ…やん』
双子の視線が…こっちに向けられて
上から下まで…こう…値踏みを
されるような…視線を
…右側と左側から向けられてしまって。
巴が…萎縮して小さくなる。
偶々…彼と一緒にデートしてる所を
職場の人に見られたみたいで
あの背の高いイケメン…の子って
友坂さんの彼氏??あんな若い
イケメンの男の子どうやって掴まえたの?って
凄い…ベテランのおばちゃんの
パートさんに…あれやこれやと
質問攻めにされてしまう程に…は。
自分のスペックに…
彼が…ハイスペック過ぎて
つり合いが…取れてない自覚はしている。
『でも…一緒に居て…
ほっとする…と言うか…
安らぎを感じる様な…
そんな雰囲気がある…でしょ?』
そう…じっと…こっちの目を
真っすぐに見つめながら
双子の片割れの有翔の方が巴に言って来て。
その…イケメンでイケボで
そんな台詞を言われてしまったら、
私が…彼と付き合って無かったら
ふらふらと…付いて行ってしまいそうだ。