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12歳年下の彼と同棲開始する話
第7章 2024年4月12日

仕上げにカルパッチョソースを掛けて
飾りとしてエディブルフラワーで
アクセントをつけて行く。

切り込みを入れて置いた
カマンベールチーズは
既にトースターの中で
スタンバってるから。
トースターのつまみを捻って。

同じ様に電子レンジの中で
スタンバっているあさりも
600ワット5分でスタートする。

カマンベールチーズは
クッキングシートに乗せてあるから
ある程度トロトロになったら
そのままあっちの具材の方を
並べてあるホットプレートに乗せるだけ。

あさりの酒蒸しは大きめの
楕円のお皿に移して持って来るだけ。

「港斗君、お寿司とハイローラーと
カルパッチョサラダをそっちにお願い」

ハイローラーはお皿に盛り直してあるし、
お寿司はそのままでいいだろうし。
流石にあの量のお寿司が綺麗に
盛り付けられる大皿は持ってないし。
それに…1人前に分けちゃったら
パーティー感が減る感じがするなぁって。

メインの料理をテーブルに運んで貰って
ホットプレートのスイッチを
オンにして貰って置いた。

完成した、あさりの酒蒸しと
トロトロになったカマンベールチーズを
ホットプレートの上に移動させて。

「もう…焼き始めとこうかな?」

『乾杯してからにしましょうよ』

そんな話をふたりでしてる間に、
ピンポーンと玄関の
インターフォンが鳴って。
彼がふたりを出迎えに玄関に向かって。

『こんばんわ~、今日は
呼んでもーて、おおきに~。
すんません、お邪魔しますぅ~』

コテコテの関西弁が聞こえて来て
でも…やっぱりちょっと、
大阪の人の関西弁とは違うから。
違和感のある関西弁なんだけども。

『すいません、今日はお招き
して頂いて…ありがとうございます。
お邪魔させて頂きます』

双子で同じ顔をしてるのに、
正反対の印象を受ける來翔と有翔で。

「いえ、どうぞ…上がって下さい」

『ハイネケンでいい?』

『ハイネケンあんの?』

『飲んで良いならなんでも
僕はありがたく飲むけどね…』

港斗がキッチンの冷蔵庫から
4本ハイネケンとグラスを4つ
テーブルの方に運んで来て。

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