この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater25.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私と彼らのヒミツな契約
第1章 プロローグ
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
「嫌です、政略婚なんて!!」
「彩加、これは決定したことだ。お前は抗えない。」
「嫌っ…こんな男となんて結婚できない!!!!お父様の決めた事でも従えません!!!!!」
机に置かれた顔を見るのも嫌な男の写真、あとは私が名前を書くだけの婚姻届。
(私が反対するのを知って、秘密裏に進めてたんだ。)
それが分かっても、父親に何も言えない自分に腹が立つ。
「とにかく、この男結婚なんて出来ません…別の男を選んで下さい。」
「私に抗う気か?」
「はい。」
パシッ
そう言った途端、乾いた音が右頬を打ったのが分かった。
そこが熱くなって、初めて叩かれたのだと気づく。
「…お前は私に抗って生きてゆく事はできないんだ…相手は誰だって同じだろう…?…明日には婚姻届に名前を書いて提出しなさい。」
「っ…はい………」
ガチャ、バタン……
扉が無情にも閉められる。
(私はここで生きて一生を終えるしかないの?)
泣きながら、ペンを持つ。
そして、私は婚姻届にサインをした…。
![](/image/skin/separater25.gif)
![](/image/skin/separater25.gif)