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私と彼らのヒミツな契約
第3章 目覚めた羊
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「はぁ…ごめん、今日会ったばっかの男にキスされたり身体触られて気持ち悪かったよな」
「全然大丈夫ですよ!!」
むしろ、気持ち良かった…
まだ身体は彼を欲していて、下腹部の芯の方が熱くしびれている。
「…そっか…。」
(なんか、気まずいかも…)
話題も特に見当たらず、沈黙の時間が私達の間に流れた。
ふと、彼が口を開く。
「…彩加さんは家出してきたの?」
「えっ?なんで知って…」
「足とか汚れてたし、財布とか持ってなさそうだし、早朝に倒れてたから、ああ、家出だろうなって。…俺も家出経験者だし。」
中学高校ん時はしょっちゅうだったよ、と彼が笑った。
「…でもこんな年になって家出なんて…色々事情ありそうだけど、行くとことか、あるの?」
「行く所…」
そんなものはない。
なにしろ、私が知っていたのはあの檻の中だけだった。
「無いなら…うちにおいで。ボロアパートだけど皆優しいし…」
「…いいんですか…?」
渡りに船の提案だ。
もちろん、と頷こうとすると彼はふっ、と真剣になった。
「…ただ、一つ条件がある…。」
「俺と、契約をしよう。」
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